ワクチンには「不活化ワクチン」と「生ワクチン」があり、「不活化ワクチン」は接種後「1週間以上」、「生ワクチン」は接種後「4週間以上」の間隔を空けることで、別の種類のワクチンを接種できます。
不活化ワクチンは、細菌やウィルスから免疫を作るのに必要な成分を取り出し、毒性をなくして作ったワクチンです。しばらくすると少しずつ免疫が減るため、一定の間隔で追加接種が必要です。
生きた細菌やウィルスの毒性を弱めたもので、接種するとその病気にかかった場合と同じように免疫ができます。
接種後から体内で毒性を弱めた細菌やウィルスの増殖が始まるため、それぞれのワクチンの性質に応じて発熱や発疹の軽い症状が出ることがあります。
予防接種は通常有料ですが、法律で決められた年齢や接種期間に相当する方は、自己負担額を抑えたり、無料(全額公費負担)で接種できる制度があります。これを定期予防接種と呼びます。
当院では、小学校高学年以上のお子さまを対象に、福岡市の2種混合(ジフテリア・破傷風)2期・日本脳炎・子宮頸がんの定期予防接種を行っています。また、高齢者を対象に福岡市のインフルエンザ・肺炎球菌の定期予防接種を行っています。
定期予防接種は法律等が改定されると、対象となる疾病や対象者、接種可能な期間や自己負担額等が変わりますので、最新の情報は福岡市のホームページ等でご確認ください。